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見栄っ張りの亡霊

2016.11.17.Thu.22:03
人間誰しも、多少の見栄を張っているものだ。

久々に再会した友人に、給料の額を少しだけ水増しした数字を言ってしまったり、別に幸せな家庭でもないのに、「うちは本当に家族みんなが笑顔だよ」なんて言ってしまったり。

こうした見栄を張るのは、何も生きている人間だけとも限らないようだ。

阪急宝塚線には、世にも珍しい見栄っ張りな亡霊が出没するという都市伝説がある。それも白昼堂々と。

ある男性が、宝塚線の電車に乗っているとき、ふとまばらだった車両の隅に座っている、図体の大きな男が立ち上がって歌いだしたという。

この男は、半眼で頭部は禿げ上がっており、年の頃は50手前のように見えた。

男が歌っていたのは、野球で有名なPL学園の校歌。歌い終わるまでの間、車両に居合わせた人々は全員が男に注目していた。

やがて男は、「これはPL学園の校歌です。私はかつてこの学校の野球部で5番打者として活躍いていました。そして今日、私は会社をクビになりました。ですが諦めません。野球部時代の苦労を思い出し、これからも頑張っていきます」と言い、静かに席に腰掛けた。

これを聞いた男性は、「正直どうでもいいよ」と思いつつ、この男の様子を誰かに伝えたくなったという。

そこで男性は、早速同僚との飲み会でこの話を披露した。

仲間内では「なんだか気の毒だな」などと盛り上がっていたのだが、この話が他のテーブルでも聞こえていたのか、見ず知らずの中年男性が声を掛けてきた。

この中年男性客は「それ幽霊だよ、阪急宝塚線の話だろ?」と言う。

思わず頷くと、中年男性は「会社を首になったってのはもう何年も前だし、そのすぐ後にそいつは首を吊って自殺したんだ。それに、5番打者ってのも嘘だよ。最初に現れるようになったときにはPLの8番だって言っていたからな。年に何度か出てきて、同じようなことをやってるらしい」と教えてくれたという。

阪急宝塚線では、今もこの男の亡霊が度々出没するという。

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