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鵺の呪い

2016.11.21.Mon.12:06
平安時代、京の都を夜な夜な襲撃し、時の帝をも恐怖させたという妖怪、鵺。

狸や猿、蛇などの体で出来た合成生物のような姿をしていたと言われているのだが、秩父の荒川上流ダム付近には、鵺の根城があったという都市伝説がある。

ここでは、昭和初期までは風葬という弔い方法を採っており、死人が出た場合は鵺が潜んでいるとされる洞穴に遺体を運ぶのが常であったという。

数日もすると、遺体は骨格を残して綺麗に肉が食べ尽くされており、遺族は頃合いを見て骨を拾いに行き、土葬したという。

この風習を頑なに守っていたのは、イツザミと呼ばれ、村八分にされていた数戸の一族たちであったそうだ。

日本が戦争の傷を癒し、復興を進めるような時代になると、この集落に不思議な噂が立つようになった。

戦時中に用立てた防空壕から、獣の遠吠えが聞こえるようになったのだ。

そこで、集落の若者が3人ばかり集まり、武装してこの防空壕に押し入ることになった。

すると、信じられないことに、そこに潜んでいた獣を射殺することに成功したという。

この獣の亡骸は集落に運ばれ、鵺の正体と断定されたそうだ。

もっとも写真が残されているわけではないので、今となっては本当にその獣が鵺だったのかどうかは確認のしようがない。

さて、それから数日後。鵺と思しき獣にとどめの銃弾を撃ち込んだ男が、ぽっくり死んでしまった。

風葬しようにも、もう鵺もいないので、ここでようやくこの集落からも火葬に出す遺体が出ることとなる。

ところが、いざ火葬してみると、おかしなことに拾う骨も残らないほど、燃え尽きてしまっていた。

普段は骨の脆い老人ですら、焼いた後に骨が残るはずなのに、死んだ若者の骨は、残らず遺灰となっていたというのだ。

人々は口々に、これを鵺の呪いと噂することとなったという。

今でも、死んだ若者の子孫の火葬の際には、どういうわけか骨が根こそぎ燃え尽きてしまうということだ。

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